第54話

アルファ・ニコラス

俺はベッドに這い上がり、美しいメイトの方を向いて横になると、心地よい体勢に落ち着いた。再び彼女の唇を奪うと、すぐに俺たちはゆっくりとした情熱的なキスに我を忘れた。そのキスは、俺を欲望で狂わせるほどのものだった。キスを続けながら、俺は片手をゆっくりと彼女の身体に沿って滑らせ、トップスの下に差し入れた。そのままゆっくりとした動きを続け、指先で彼女の腹をなぞると、俺の感触に腹筋が収縮する。その反応に、思わず口元が歪んでしまうのを止められなかった。

彼女の肌を愛撫し続けていると、腹部に散らばる傷跡や隆起の感触、そして彼女の身体がわずかに強張るのを見逃さなかった。その瞬間、俺は...

ログインして続きを読む