第56話

ボニー

目が覚めると、全身がとんでもなく激しい運動をした後のように感じられ、そして実際にそうだったことを思い出して、思わず微笑んでしまう。私の人生はほとんど闇に覆われていて、お前にはメイトなんてできない、メイトはお前を欲しがらない、と絶えず囁きかける大きな声があったけれど、それでも時折、メイトに出会う自分を想像する瞬間はあった。彼が私を求めてくれること、そしてもちろん、初めての経験はどんな感じなんだろうって、いつも考えていた。想像の中では、そこに至るまでには時間がかかるはずだったけれど。まさかこんなに早く起こるなんて、これっぽっちも思っていなかった。でも、後悔はしていない。まったく。

彼...

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