第97話

戦士ロビー

そいつが俺のメイトの名を口にした瞬間、俺の血は瞬時に沸騰した。一体どこのどいつだ、このクソ野郎は? ふらりとここへやって来て、俺のメイトを連れて出て行けるなどと思っているのなら、とんだ見当違いだ。そんなことをさせるくらいなら、こいつの四肢を引き裂いてやる。

「てめえは何者だ、どうやってここに入り込んだ?」

俺は平静を装おうとしたが、声は唸り声になってしまった。男は片眉を吊り上げ、不遜な笑みを顔に浮かべる。今この場でこいつを殴り飛ばしてやりたい衝動を抑えるのに、ありったけの自制心が必要だった。

『やれ。いや待て、俺にやらせろ。俺がこいつを始末する頃には、もう二度と生意気な口は利け...

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