第52章

青も白も分からぬ罵り、誹謗中傷。

このような生活がすでに十数年続いていても、佐倉寧々はまだ慣れていなかった。

村上青子は彼女の実の母親だったが、その心はいつも偏っていた。

佐倉寧々は苦笑いして、少し苦々しく口を開いた。

「私は藤原家の代表として盛宇に書類を届けに来ただけよ。なぜ来てはいけないの？」

「ママは私が佐倉桜に嫌がらせをしに来たと思っているの？だったらなぜ彼女が私に嫌がらせをしていると思わないの？」

佐倉寧々はじっと村上青子を見つめた。

普段、村上青子に叱られるときはいつも唇を結んで、一言も発せず、ただ彼女が一人でヒステリックになるのを見ているだけだった。

今、佐倉寧...