チャプター 40

ベラ視点:

ワイルドファイア隊の縄張りを離れる幹線道路に出たばかりのところで、助手席に置いた携帯がぶるぶると震えた。画面にはイーサンの名が浮かんでいる。

「もしもし?」

「ベラ」イーサンの声は、いつもと違っていた。妙に平板で、めったに聞かない疲労の棘が混じっている。「明後日の慈善オークション、忘れるな。必ず来い」

私は前方の道路から目を離さない。「明日には戻るわ」

「よし」短い間があって、向こうで体勢を直す気配がした。

「それだけなら、切るわね」丁寧さは保ちつつ、距離を置いた声で言った。

「俺と話す気、まったくないってことか?」声色が変わる。知らなければ傷ついたようにも聞こえただ...

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