チャプター 61

ベラ視点:

そのメッセージが届いたのは、母さんの病院のベッドのそばに腰かけ、規則正しく上下する胸の動きを見つめていたときだった。画面に浮かんだ言葉に、血の気がすうっと引いていく。

母親の病室まで押しかけて、その人の目の前でこの話をされたくないなら、今すぐ私のところへ来なさい。

アイリスからの文面を見つめたまま、私は奥歯をきつく噛みしめた。案の定、あの老女はどこを突けばいちばん効くのか、ちゃんとわかっている。

「ベラ?」

母さんの弱々しい声に、私はようやく携帯から顔を上げた。疲れ切っているはずなのに、その目には心配の色が浮かんでいる。

「どうしたの? 何かあった? すごくつらそうな顔...

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