第38章

『そうだよ、あんた殴ったんだ』

林原撫子の平手打ちは、力の限りを込めたものだった。さっき撃った反動で肩がまだ痺れていて、その痺れが掌にまで残っている。

撫子は手をぶんぶんと振り、冷えた目で白石七海を見下ろした。

七海の、理由のわからない嫉妬は前から気づいていた。けれど相手にするだけ無駄だし、余計な揉め事は避けたかった。自分は射撃の練習に集中して、理想を早く叶えればいい――そう思っていたのに。

向こうから絡んできたのは、白石七海のほうだ。

さっきの一発には、本気の殺意が混じっていた。村木原矢が強引に銃口を逸らさなければ、今こうして立っていられたかどうかもわからない。

たとえ模擬銃で...

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