第48章

傍らで、林原母が嫌味たっぷりに口を開いた。いったん言葉を切り、林原撫子の険しい表情を見てから、わざとらしく声の調子を和らげる。

『撫子。前に何度か、あなたがわざと世論を煽って寧々の件を騒がせたことは……今回は目をつぶるわ。でも今度だけは、姉としての埋め合わせだと思ってあげなさい。いい?』

「埋め合わせ……?」

林原撫子は、怒りのあまり笑いがこぼれそうになった。

『笑える。口では「家族」って言うくせに、あんたたちが家族扱いしてるのは林原寧々だけでしょ。あの子は私を陥れようとして、結局は自業自得で返ってきただけ。被害者の私が、なんで補償なんてしなきゃいけないの。どんな理屈よ』

どれだけ...

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