第32章

見知らぬ顔が三つ。

眼鏡をかけた男は愛想のいい笑みを浮かべ、どこか実直そうに見える。

残りの二人は肌が小麦色で、背も体格もやたらと大きい。

けれど写真だけでは、九条美琴には誰がTAKAで、誰が鈴木コーチで、誰が白衣の王子様なのか判別できなかった。

ただ、三人とも顔立ちは悪くない。街にうじゃうじゃいる自信だけ一丁前の男たちより、ずっとマシだ。

美琴は画像を閉じ、スクロールしてトーク履歴を追った。結局、誰が誰なのか確かめたかったのだ。

――そこで分かった。

白衣の王子様は、来ていない。

三人のうち眼鏡の男がTAKA。大手企業のプログラマーらしい。

もう二人の巨体は、鈴木コーチと...

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