第38章

九条美琴はその文面を見つめ、ぽかんと固まった。

白衣の王子様はあれほど忙しいのに、まだ自分のことを覚えていて、わざわざ気にかけてくれるのか。

その細やかさと熱量だけで、陸川雅樹なんて軽く何倍も置き去りにしている。

美琴は思わず口元をゆるめ、返信した。病院には行ったし、検査も受けた。薬も出された、と。

白衣「深刻なのか?」

木下夫人「ええ……少しね。でも、私にはどうでもいいの」

白衣「どういう意味だ?」

木下夫人「不妊だって。だけど私は元から結婚する気がないし、子どもが産めなくても困らないわ」

陸川雅樹はノートパソコンの画面を睨み、その一文に眉間をきゅっと寄せた。

女が、どれ...

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