第45章

二人の情報がまったく同じ。まるでコピペだ。

さすがの九条美琴も、これは偶然にしては出来すぎだと思った。胸の奥に、かすかな波紋が立つ。

陸川雅樹がさっき電話に出ていたのは事実だ。かけてきたのは菅野優斗。

九条瑞希が病院へ運ばれたあと、医師は「胎児はもう助からない」と診断した。母体の安全を最優先し、早急に子宮内容除去術を行うべきだという。

ところが九条瑞希は泣き叫び、医師の白衣を掴んで離さず、「胎児を守れ」と喚き散らした。

優斗もこの子を失いたくない。だから陸川雅樹に電話をかけ、権威ある産婦人科の専門医を探してほしい、何が何でも助けてほしいと頼み込んできたのだ。

「医者が心拍停止だと...

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