第797章平和的共存

セシリアの言葉に、アラリックは部屋のなかで呆然と立ち尽くした。

幻聴だったのか、それとも自分が聞き間違えたのかと、彼は思った。

セシリアは、同じベッドで寝てもいいと言ったのだろうか?

彼女の妥協が本心からのものではないことは、彼にもわかっていた。

セシリアは今も自分を拒絶している。

まさか彼女がベッドを共にすることを許してくれるとは、夢にも思っていなかった。

これから先、長い長い間、別々の部屋で眠ることになるだろうと覚悟していたのだ。

彼の喉が、ごくりと動いた。

抑えきれない興奮に、しばらく言葉が出てこなかった。「シャワーを浴びてくる」と彼は言った。

自分の体臭が気になったの...

ログインして続きを読む