第12章 弁護士の介入

 

病院を出た須藤寧音は、雑踏の渦巻く通りに立ち、目の前を途切れなく流れていく車列を見つめた。

そして初めて、未来に対して「はっきりとした」「具体的な」設計図を手に入れる。

引き下がっても、泣いても、何ひとつ解決しない。

古川寒弥の辱め。林田雪華の嫌悪。西川星奈の執拗な圧迫……。

もう、うんざりだった。

彼が最も残酷なやり方でこの結婚を終わらせたいというなら。

彼女は、最も強硬な武器で――自分と子どもが受け取るべきすべてを守る。

寧音はスマホを取り出し、文さんに電話をかけた。

「文さん、ひとり会ってほしい人がいる」

声は波ひとつ立たないほど静かだった。

「星市で一番の離婚...

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