第15章 親子イベントでの対峙

 

宮本仁の動きは、想像をはるかに超える速さだった。

須藤寧音が弁護士事務所を出てから三日目。裁判所からの財産保全決定書が、古川寒弥のデスクへと届けられた。

――それは、彼名義の流動資産の三分の一が、当面凍結されたことを意味している。

この程度の金額など、古川グループ全体から見れば痛くも痒くもない。

だが、そこに込められた意味は別だ。

乾いた平手打ちのように――いや、もっと大きく、もっと鈍く。

古川寒弥の顔面へ、そして古川家そのものへ、容赦なく叩きつけられた。

あの須藤寧音が。

これまで逆らわず、踏みつけられても黙っていた女が――本当に、裁判に持ち込んだのだ。

林田雪華がそ...

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