第41章 須藤寧音、死ね

 

歯が浮くような鈍い衝撃の音のあと、須藤寧音の身体はふっと力を失い、そのまま崩れるように倒れた。大理石の床へ、どさりと重く叩きつけられる。

天地がひっくり返る。

世界そのものが、ぐらぐらと激しく揺れていた。

熱くて粘つく液体がこめかみから競うように溢れ出し、あっという間に目元を塞ぐ。視界は一面、ぞっとするほどの赤に染まった。

耳に刺さるのは、継母の立田恵子と、義妹の須藤安紀の、愉快そうな甲高い笑い声。

そして――親友の小寺蘭の、喉が裂けるような悲鳴。

「ねね――!!!」

「人殺し! 須藤豪、この畜生! 殺したんだろ!」

蘭が狂ったように駆け込んできた。けれど、細い身体では正...

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