第49章 私の生死、あなたに何の関わりがあるのか

 

古川爺さんの葬儀は、底冷えのする冬の日に営まれた。

大げさなことはせず、身内と、ごく親しい友人たちを呼んだだけの、静かな式だった。

須藤寧音も参列した。

黒の喪服をまとい、「古川家の孫嫁」として祭壇の前に膝をつき――ただひとり、彼女に温もりをくれた老人へ、最後の祈りを捧げた。

涙は、一滴も落ちなかった。

隣で同じように跪き、一夜にして十歳は老けたように見える男とも、言葉を交わさなかった。

葬儀が終わると、須藤寧音は人間蒸発したかのように――あらゆる視界から、完全に消えた。

……

正月。

夜は、もう深い。

窓の外には無数の灯り。絶え間なく上がる花火。夜空を白昼のように照...

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