第15章

美咲は床にへたり込み、パソコン画面に流れる一方的なコメントを見つめた。爪が掌に食い込み、皮膚が痛むほど強く掴んでいるのに、現実感だけが遠い。

わけが分からない。

今まで何度も何度も――百発百中で効いてきたネットリンチが、どうしてこんなにもあっさり美月にひっくり返されるの。

「美咲、落ち込むな」

隼人が、魂の抜けたような彼女の肩を抱いて立たせる。

「たかがネットの書き込みだろ。俺が片づける」

美咲は縋るように彼の胸に飛び込んだ。

この瞬間の涙だけは、演技じゃない。

喉が裂けるほど泣き叫ぶ。

「隼人……ひどいよ……! 私、ほんとに悔しい……! 一生懸命練習してきたのに、手を怪我...

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