第24章

美月は目の前に座る二人の警官を、凪いだ表情で見つめていた。

「美月。蓮を階段から蹴り落としたのは、お前か?」

年配の警官が机を指でコツン、と叩き、厳しい声を落とす。

「はい」

そう答えた美月は、なぜか薄く笑った。

警官たちは顔を見合わせる。

――認めた。あまりにもあっさりと。

向かいの若い警官が堪えきれず口を開く。

「自分が何をしたか分かってるのか? 傷害だ。蓮は今も病院で意識不明だぞ。もし目を覚まさなかったら、刑事責任を負うことになる!」

「分かってます」

美月はこくりと頷き、淡々と言い切った。

「でも、私は故意に傷つけたわけじゃありません。正当防衛です」

「正当防...

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