第38章

「法律はあなたの都合で決まるものじゃありません」

若い警官は冷えきった声で言った。

「こちらの説明は、もう十分にしたはずです」

「今いちばん現実的なのは、あなた方から被害者の美月さんに連絡を取り、誠意をもって謝罪することです。許しを得て、示談書を出してもらえれば――」

「裁判所も量刑の際、その点は考慮します」

だが、その一言が蓮の癇に障った。

「俺があいつに頭下げるだと? ふざけんな!」

「なんで俺が謝らなきゃいけねえんだよ! 謝るなら、あいつが俺にだろ! 俺はあいつに蹴られて脳震盪まで起こしたんだぞ! まだこっちのほうが被害者だ!」

蓮はがばっと上体を起こし、警官に食ってか...

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