第43章

榊原冬真は口元をひくりとさせ、やけに真面目くさって頷いた。

「うん。……ほんとに、君の言うとおりだ」

「でも、その病気って治るまで時間がかかるし、24時間のモニタリングも必要なんだろ? だったら――君を俺の専属医に雇う。俺の治療だけを担当してくれ」

清宮紬は視線を落とし、指を一本ずつ折る。長いネイルが、きらりと星屑みたいに光を返した。

「でも、私の往診料って高いですよ? 榊原様には、とても――」

言い終える前に、榊原冬真がぐいっと彼女を抱き寄せた。瞳には甘やかな色が滲む。

「確かに――けど、式が終わったら俺の全部は君のものだ。そしたら、診察代を払う金なんて残ってないだろ?」

柔...

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