第71章

数人が談笑している隙を突き、清宮瑠奈は山村さんの背後にぴたりとついて、忍び足のまま寝室へするりと戻った。

飛行機が着陸するや否や、清宮紬はまっすぐ会社へ向かい、小林翔と高村美咲を即座に社長室へ呼び集めて会議を開いた。

昨日の立ち聞きのせいか、高村美咲は清宮紬の顔を見るなり、どうしても口元がゆるんでしまう。

それに気づいた清宮紬の表情が、すっと沈んだ。

「……何がそんなに可笑しいの?」

高村美咲は慌てて笑みを引っ込め、背筋を伸ばして直立する。

「清宮社長に報告します。一ミリも可笑しくありません」

清宮紬は取り合わず、視線を小林翔へ移した。

「清宮尚大の件、どうなってる?」

小...

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