第5章

 ブレイクはようやく追及をやめ、シートに背を預けて話題を変えた。「そういえばさ、最近ライリーってちょっとおかしくない? 前は毎日みたいに俺に絡んできたのに、急に消えた。更衣室の前で待ってると思ったのに、影も形もなかったし」

 仲間が囃し立てる。

「ついに諦めたんじゃね?」

「諦めた?」ブレイクは鼻で笑う。「ありえねぇ。あいつ、八歳の頃から俺にくっついてたんだぞ。俺がいなきゃどうすんだよ。どうせ何日かしたら泣きついて戻ってくる。許してくれってな。……その時、簡単には許さねぇけど。ちょっとは痛い目見せないとな」

 どっと笑いが起きた。

 私は唇を噛み、息を殺した。前の人生の私は本当にそ...

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