第6章
返事をしないまま固まっていると、オーウェンは私が行きたくないのだと思ったらしい。視線を落とし、声に小さな落胆を滲ませる。
「……行きたく、ないのか?」
我に返って、少し強張った彼の顔を見た。緊張が伝染しそうで――なのに、ふっと笑ってしまう。
「オーウェン。私に来てほしい?」
オーウェンは一瞬きょとんとして、それから迷いなくうなずいた。
「来てほしい。もちろん」
その手を握り返し、真っ直ぐ言う。
「じゃあ、行こう。あなたと一緒に」
オーウェンの目がぱっと明るくなる。けれどすぐ、不安げに眉を寄せた。
「本当に? ブレイクが……」
「大丈夫。決めたの。それに――そろそ...
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