第38章 過去の過ち

近藤玄は目元に笑みを湛えたまま、何も言わずに彼女をしばらく見つめていた。

なぜだか相馬蛍は気恥ずかしくなり、手の中の小石を二つそっと置く。ぱっぱっと手を払うと、肘を膝に乗せ、頬杖をついて果てしない太平洋へ視線を逃がした。彼の熱い眼差しを避けるために。

近藤玄も海へ目を向け、ふっと口元をゆるめる。

「二日も寝てたら飽きるだろ。お前が一人でここに座ってるのが見えてさ、ちょっと話しかけたくなった」

「飽きる?」

相馬蛍は一拍遅れて、彼が言っているのがあのグラマラスな女たちとのことだと理解した。

思わずくすっと笑いが漏れる。

「近藤社長、溺れるのが怖いだけじゃないですか?」

近藤玄が...

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