第49章 これからの日々は楽ではない

「このダイヤの指輪、いまこちらで買い取る場合ですと……こちらの金額になります」

ブランドリユース店の女性スタッフが電卓を叩き、数字を見せてくる。

相馬蛍はそれなりに満足してうなずいた。

「じゃあ、それでお願いします」

スタッフは念のため、といった顔で確認する。

「本当に、よろしいんですか? 当店にお売りいただいた場合、あとで買い戻すとなると同じお値段では難しいですよ」

「分かってます。入金はいつになりますか」

相馬蛍に迷いはない。ここで一秒でも考えるのは、この金に失礼だ。

スタッフは奥へ声をかけた。

「店長、お願いします」

「いま精算できますよ」

……

店を出ると、相...

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