第74章 遊郭

郊外へ車を走らせながら、相馬蛍は打開策を何度も頭の中で組み立て直していた。

真田辰則の言うとおりだ。国内企業に十分な体力があるなら、わざわざ外資に頼る理由がない。

HJグループが入り込めるとしても、せいぜい端っこをかすめる程度。工程のごく一部を回してもらえるかどうか――そのくらいだろう。

まして真田グループが受けるとなれば、こちらに出番はない。開発体制は完成されているし、第三者と組んだ前例もない。外注なんて、最初から選択肢にすら入らない。

……

「相馬部長、着きました? 駐車場で待ってます」

車を停めたところで、ミアから電話が入った。蛍は片手でスマホを耳に当て、もう片方でドアを閉...

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