第45章 親友の試み

雲田茜の病室には奇妙な静寂が漂っていた。

林原海子は雲田茜を一瞥し、次に賀川時を見て、さらに雲田茜の手にある大胆な下着を見た。そして、何かを悟ったようだった。

「何も見てないよ、続けてどうぞ」林原海子は笑いを堪えながら、ドアを再び閉めた。

雲田茜の顔は手に持っている大胆な下着と同じくらい真っ赤になり、素早くその下着を衣類の山の下に押し込んだ。

「ごめんなさい、忘れてたの。海子に荷物を届けてもらうように頼んでたのよ。大学では服飾デザインを学んでたから、入院中に何か作業をしたいと思って...」雲田茜は恥ずかしさのあまり、言葉が少し詰まりながら話した。

賀川時はため息をついた。いつも重要...

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