第94章 生き埋め

前回の手順と全く同じだった。浴室から一山の服が放り出されたかと思うと、続いて水音と、甘い喘ぎ声が響き渡った。

浴室から出てきた雲田茜の顔は、火照ったように真っ赤だった。彼女は賀川時の逞しい身体をペチペチと恨めしげに叩くと、そのままベッドへと倒れ込んだ。

「もう、意地悪! いじめないって約束したじゃない!」

雲田茜は恥じらいと怒りを混ぜて賀川時を睨みつけた。

先ほどの浴室でのことだ。賀川時は彼女に壁へ手をつかせ、腰をしっかりと掴むと、背後からその欲望を突き入れたのだ。いわゆるバックの体勢での交わりだった。

賀川時は笑いながら、雲田茜の太腿を軽く叩いた。

「まあ、そう怒るな...

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