第161章 捨てられない……

浜野南は彼女を一瞥すると、トイレに向かった。妊娠検査薬を手に取り、その表示を見た瞬間、大きく目を見開く。心臓がドクドクと激しく脈打ち、衝撃にその場で固まってしまった……。

杉原美奈は、彼女がなかなか戻ってこないのを訝しみ、自身も中へと入っていく。妊娠検査薬に浮かび上がった二本の赤い線を見て、驚きのあまり口を手で覆った。

「まさか……本当に妊娠してるの?!」

「……」浜野南はまだ呆然としていた。あたしが、本当に妊娠した?

「ちょっと、あなたママになるのよ!」

「産むべきだと思う?」と彼女は尋ねた。

「ただ、あなたも相沢弁護士もあんなに美形で、それに二人ともすごく頭がいいじゃない。そ...

ログインして続きを読む