第221章 子供の母親の手を握りたい

また誰かと電話してるのか?

わざわざ外に出てまで?

「パパ、安心して。絶対ママも一緒に行くようにするから」子供たちはそう言うと、てちてちと外へ走り出した。

浜野南は父親と通話中だった。例の死者の遺族たちがまたグループ本社に押しかけてきた、このままではグループのイメージが悪くなる一方だ、と。

早く何とかしろ、という話だった。

子供たちは行儀よくママのそばに立ち、小さな頭を上げて彼女を見つめている。

彼女が電話を切るのを待ってから、腕を組む子は組み、服を引っ張る子は引っ張り、「ママ、パパと一緒にご飯食べに行こうよぅ。あたし、外でご馳走が食べたい!」

「あなたたちだけで行ってらっしゃ...

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