第251章 それなら嵐をもっと激しくしよう

「ごほっ……ぷっ……」

 浜野南は笑いをこらえようとしたが、どうしても無理だった。相沢颯馬がまさか、浜野茜をここに連れてくるなんて。

 誰かさんの顔面が、思いっきりひっぱたかれているようなものだ。

 相沢直希は弟を見て、こめかみに青筋を浮かべた。いいだろう、ならば嵐よ、もっと激しく吹き荒れるがいい。

「相沢颯馬の隣に立ってるあ、あの女……どこかで見たことがあるような? 誰なの? もっと近くに来させなさい……」

 おばあさんの視力は若者ほど良くない。どうしてあの娘を見れば見るほど、この忌々しい浜野南に似ているのだろうか?

 自分の目がかすんだのか?

「お母様、あの子はきっと相沢颯...

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