第346章 正直に言いなさい、貯金はいくらある?

「よかったわ……早くお祖父様たちに認めてもらって、立派な結婚式を挙げられるといいわね」相沢愛美は彼女の手を握りしめ、微笑みながら言った。

「ええ、頑張ります」この男のためなら、相沢家の人々のご機嫌取りだってやってみせる覚悟があった。

 相沢直希の胸中には、母に対するわずかな蟠りがあった。母のせいで自分は浜野南とこんなにも長い間離れ離れになり、互いに苦しめ合うことになったのではないか——

 ……

 午前中、繁華街。

 浜野南は服や靴、バッグを大量に買い込んだ。支払いはすべて相沢直希持ちだ。咲菜もたくさん服を買ったが、こちらは相沢愛美が金を出した。

 彼女自身は一円たりとも使っていな...

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