第135章

藤宮弘也は桜井の老人を見据え、その場凌ぎの嘘を容赦なく暴き立てた。

「爺さん。あの時、十三歳の中学生を孕ませたのは、桜井城だったな。当時、奴はまだ大学生だったはずだ。あんたは奴の将来に傷がつくことを恐れて海外へ逃がし、一方で有菜ちゃんが汚名を着せられているのを黙って見ていた。奴らがそんな真似をした理由が、千早家の財産目当てだと知っていたからだ」

 藤宮弘也は冷ややかな目で言葉を紡ぐ。

「あんたは黙認したんだ。有菜ちゃんを切り捨てて桜井城を守り、その結果、桜井浩明は桜井グループを手に入れた。爺さん、あんたらは寄ってたかって有菜ちゃんを犠牲にしたんだ。今さら取り繕おうとしているのは、奴らが...

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