第156章

桜井有菜の言葉に、藤宮光は即座に警戒心を露わにした。今回のコンテストが持つ真の意味など、他の誰も知る由はない。だが、光と有菜の二人だけは、その裏に潜む事実をはっきりと理解していたのだ。

有菜の指摘を受け、光はコンテストの参加者リストをもう一度洗い直した。すると案の定、不審な点がいくつも浮かび上がってきたのである。

ベッドで三日間安静にした後、有菜はようやく一階へ降りることを許された。藤宮美子と斉藤夢子は毎日、手を変え品を変え美味しい料理を作ってくれたため、有菜はすっかり恐縮してしまった。

「有菜ちゃん、特製のツバメの巣のスープよ。私と美子さんの分もあるからね。女はこういうものをたくさん...

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