第176章

桜井有菜は眉を潜め、深く息を吸い込んでから顔を上げ、カスクへ視線を送る。カスクが頷き返すのを確認して、彼女はようやく口を開いた。

「ドローンには武器が搭載されています。発砲が始まったら、遠くへ避難してください」

斉藤剛は一瞬呆気にとられ、信じられないという顔でドローンを見上げた。弾薬を装填するような装置など全く見当たらない。一体どうやって発砲するというのか?

数人の隊員たちも、好奇心を隠しきれない様子だった。

「隊長、これはいったい誰のドローンなんですか? そんなに凄いなら、俺たちの出番なんてないんじゃないですか?」

隊員からの核心を突く問いに、斉藤剛自身も答えを知りたかった。彼は...

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