第190章

越前光景は頷き、薬瓶を手に取って蓋を開け、その匂いを嗅ぐと、驚きの色を隠せなかった。

「この中には少なくとも三十種類の生薬が配合されている。しかも、そのうちのいくつかは非常に希少なものだ!」

さすがは帝都大学医学部薬学の教授である。匂いを嗅いだだけで生薬の出所を嗅ぎ分けるその能力には、桜井有菜も舌を巻いた。

「処方箋は明日書いて渡せるけど、量産するとなると、認可が必要になるわね」

越前光景は頷いた。

「臨床試験はこちらで手配しよう。特許と認可の取得も私に任せてくれ。実は、我々も最近、古代の処方について研究していてね。もしよかったら、私の研究室に来てくれないか?」

桜井有菜は驚いて...

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