第5章
何時間も街を漂い、ブリスが薬を呷ってはSNSの炎上を確かめるのを眺めていた。その時、覚えのある悪寒が私を襲った。私が殺された夜に感じた、あの冷たい恐怖そのものだった。
ダウンタウンで何かが起きている。その感覚に引かれるように、私はグローバル・ミュージック・グループ・タワーへと向かった。
四十四階まで上がると、父親のオフィスで落ち着きなく歩き回るブリスの姿が見えた。
私はガラスをすり抜ける。死んでしまったことにも、いくらかは利点があるらしい。
中で目にした光景は、吐き気を催すほどだった。
壁という壁が写真で埋め尽くされていた。何十枚も。私の知っているミュージシャンたち——...
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