第4章

翔太視点

 月曜日の朝。俺は革張りのエグゼクティブチェアに深く腰掛け、絵梨奈の専用インターホンを押した。

 彼女は週末の間ずっと癇癪を起こしていた。今日、大人しく自分のデスクに座り、先週の尻拭いをするのなら、大目に見てもいいと思っていた。

 だが、受話器から返ってきたのは、無機質な機械音だけだった。「おかけになった電話番号は、現在使われておりません」

 現在使われていない、だと?

 突然、理由のない苛立ちが胸の奥で燃え上がった。眉をひそめ、もう一度かけ直そうとしたその時、社長室のドアが勢いよく開かれた。

 秘書が血相を変えて転がり込んできた。「冴島社長、絵梨奈さんが本日出社してお...

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