第22章 負傷

「『違う』って言ったところで、意味あるの?」

有岡里穂は三人から向けられる視線を受けて、思わず可笑しくなった。

どう説明したって無駄なのだ。彼らは理由もなく西川安菜の肩を持つ。なのに叱る前だけは、律儀に形式ばった“確認”を踏む。まったく滑稽だ。

「臨市第一高校にあれだけ長くいたんだぞ。村上日菜たちがどんな連中か、知らないはずがないだろう! あいつらが何をするか分かってて、写真を掲示板に上げた。何のつもりだ!」

有岡健太の目は血走っていた。

重傷を負った西川安菜を見やり、次に、反省する気もなく言い返してばかりの里穂へ視線を移す。苛立ちが噴き上がるのが自分でも止められない。

「安菜を...

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