第24章 もう一度お前に叩きつけさせるのか?

その言葉が落ちた瞬間、周囲はざわりと凍りついた。

中でも反応がいちばん大きかったのは有岡健太だ。彼は勢いよく有岡哲哉のそばへ詰め寄り、調査結果をひったくるように奪い取った。

「……ありえないだろ。これ、調査が間違ってるんじゃないのか?」

健太にとって、西川安菜はおとなしくて聞き分けがよく、話し方も柔らかな子だ。そんな彼女が、わざと罪をなすりつけるような真似をするはずがない。きっと探偵の調査にどこかミスがある――そう思いたかった。

だが、その一言で疑われた探偵の表情がすっと沈む。鋭い眼差しで健太を見据えた。

「健太さん。それは、私の仕事を疑うということですか」

臨市で「一番」と呼ば...

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