第43章 西川安菜、受賞?

村上一輝は有岡里穂を指さし、それから言った。

「だってさ、お前がダーレイに来てまだ1か月だろ。しかも若いしな。適当に時間を見つけて、お前がちゃんと仕事してるか見に来たんじゃねえの。ちょっと長すぎる気はするけど、そこは阿部社長だし」

そう言って、村上一輝は肩をすくめた。自分でも、ずいぶん筋の通った説明だと思っているらしい。

「でも、そうは見えませんけど……」

受付の子が、おずおずと口を挟む。視察って、あんなに長くなるものなのだろうか。

「それはお前がまだ若いからだって。信じろよ。俺は職場歴長いから、上司の心理ってやつはよーく分かるんだ」

村上一輝はもう一度書類を手に取り、胸をとんと...

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