第134章 両手に花

 ダイヤモンドをあしらったドレスは珍しくないが、その一着は格別だった。驚くべきことに、ドレスに散りばめられたダイヤモンドが柔らかな照明を浴びて煌めき、まるで銀河の星屑を身にまとっているかのようだった。その圧倒的な気品とこの世のものとは思えない美しさに、会場にいるすべての女性が霞んで見えた。

 夜空で最もまばゆい星のごときダイヤモンドの輝きが、水原寧々の美しさを余すところなく引き立てている。しなやかなシルエット。彼女のちょっとした仕草すら、一つの美しい物語を語っているようだった。

 そのドレスを目にした瞬間、桜は立ち尽くした。顔に張り付いた笑顔が凍りつき、胸の奥から嫉妬の炎が燃え上がる。ま...

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