第95章 態度

寧々が冷静さを取り戻し、宴会の手配に奔走し始めたのを見届けると、林田祐一は屋外へ出てタバコに火をつけた。静かに佇む彼の顔は、ゆらゆらと立ち昇る紫煙に霞んでいたが、その瞳に宿る冷厳な光までは隠しきれていなかった。

林田祐一は何かを思案するように目を細め、やがて傍らでうつむく鈴木助手に向かってゆっくりと口を開いた。

「葉山家の人間、いや、葉山家に関係するすべての者を、三日以内に海市から追放しろ。どんな手を使ってでもだ」

「承知いたしました」

鈴木助手は恭しく、しかし強い決意を込めて応じた。今回の水原襲撃事件において、自分に逃れられない責任があることを彼は痛感していた。林田祐一の命令を受け...

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