第14章

午後の間ずっと、洞窟の中で焚き火がパチパチと音を立て、空も次第に暗くなっていった。

食料を探しに出かけていた堤浩司たちが野ウサギを一匹持ち帰り、今まさに火の上で焼いているところだ。鼻をくすぐる香ばしい匂いに、一行は思わず唾を飲み込んだ。

私も箱から持ってきた物資と海鮮を取り出し、みんなに配った。

肉あり、海鮮あり、さらにデザート代わりのお菓子もあり、この夕食はまあまあ楽しく食べることができた。

食料が足りなくなる心配はしていない。今は仲間が増え、それだけ力も増している。みんなそれぞれ役割を果たしているからだ。

川村東と佐藤雅子もあの威張り散らした態度を引っ込め、二人は互いに一言も交...

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