第49章

フェイシーは首を横に振った。「場所を教えてやりたいのは山々なんじゃが、我らドワーフ族は、古くから禁地を避けて暮らしておる。わしらもほとんど足を踏み入れたことがないゆえ、正確な場所までは分からぬのじゃ」

だが、すぐに彼は話を変えた「ですが、ドワーフ族を集めて探すのを手伝うことはできます。ついでに道も探ってみましょう。何か情報が入りましたら、モデンとモラを通じてお知らせします」

私は黙って、フェイシーが条件を提示するのを待っていた。山人との血のつながりがあるというだけで、彼らが無償で私たちを助けるとは到底思えなかった。

そもそも、かつて山人が助けたのはドワーフ族の先祖であって、今のドワーフ...

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