第5章

俺は山田瑶子を身の後ろに庇いながら、東兄さんの失礼な視線を遮った「お前たちも俺たちと同じく、空難に遭って、この無人島に流れ着いたんですか?」

東兄さんは不満そうに視線を引き戻し、答えた「ああ、そうだよ。ちょうど俺の方にも他の生存者がいるんだ。俺の避難所に来て、他の三人にも会ってみないか?」

こいつが何か悪さをするとは思えなかったので、山田瑶子の手を引いて、彼について密林の中へと入っていった。

すぐに、中央に空き地があり、視界が開けた。東兄さんの言う避難所とは、ただ一本の生い茂った大木の下に乾いた草や枯れ葉を敷いただけのものだった。

そして東兄さんの後ろには、三人の女性が立っていた。

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