第11章 封印された

しばらくすると、水原空は目を覚ました。

すると平原俊峰が柳田美咲に告白している声が聞こえてきた。

「美咲、あなたが水原空に何の感情もないなら、さっさと別れちゃえばいいじゃないか?俺、平原俊峰はあなたのことが大好きで、今すぐにでも俺の女にしたいんだ!」

「それに、水原空なんて無能で役立たずで、何年もの時間を無駄にしたのに、どうしてまだ守ろうとするんだ?」

「俺の言うことを聞けよ、美咲。こんな奴とはとっとと別れて、俺と一緒になろうぜ。そうなれば、最高のカップルになれると思わないか?」

平原俊峰の口調は非常に情熱的で、聞いていた水原空は眉をひそめた。

そのとき、佐藤明美も続けて言った。...

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