第34章 一騎当千

すぐに一行はあるホテルに到着し、いくつもの廊下を曲がり抜けると、まるで別世界のような場所に辿り着いた。そこはあちこちに人が行き交い、艶やかな衣装を身にまとった女性たちがショーを繰り広げていた。

そんな光景を目の当たりにした平川一仁は一瞬にして興奮し始め、水原空の方を振り向いて言った。「どうだ?こんな場所、今まで来たことないだろう?言っておくが、ここは外のどこよりもスリリングだぞ」

平川一仁が手をこすり合わせ、美女たちを見つめて涎を垂らす様子に、水原空は思わず眉をひそめた。

彼は本当に平川一仁がのめり込んでしまわないか心配だった。

その後、平川一仁から天才ギャンブラーの名前が高田進だと...

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