第101章 これは罠なのか?

世界中が彼に悪意を向けている。けれど神野若芽だけは違った。

だからこそ、彼は神野若芽に懐いた。神野若芽と自分は――同じ種類の人間だと思ったから。

「……私、投資してもいい?」

神野若芽が立ち上がって尋ねる。

周防ほしは呆けたように若芽を見つめ、やがて小さくうなずいた。

「儲かるよ」

断言だった。

――そんなに自信あるの?

「口座、どれ? 振り込む」

周防ほしは引き出しからキャッシュカードを取り出し、若芽に差し出した。

若芽はネットバンキングで送金を済ませると、ふぁ、と欠伸をして、そのまま周防ほしの部屋を出ていった。

周防ほしは入金通知を見た瞬間、思考が止まった。

2億...

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