第119章 再び孤児院を訪ねる

神野若芽が孤児院の院長の孫を探し出してからというもの、院長は日に日に若芽を気に入っていった。

若芽のおかげで、孤児院が物資や食材を仕入れるたび、院長は神野孝峰の会社の商品を進んで選ぶようになった。

孝峰としては嬉しくないはずがない。以来、用事があろうがなかろうが、若芽を連れて孤児院へ顔を出す回数が増えた。

そして今日もだ。

ようやく体調が戻ったばかりの若芽を、孝峰はまた孤児院へ連れてきた。

若芽は思う。どうせ他にやることもない。だったら周防ほしの様子でも見に行こう、と。

孤児院に着くと、若芽は院長に軽く挨拶を済ませ、周防ほしの部屋の前まで行く。指を曲げ、扉を控えめに二度叩いた。

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